Weekly Review (2025年2月17日)

今週は「事業計画、読書、おまけ」。

事業計画

最近はもっぱら事業計画に時間を使っている。事業計画といっても、計画書を作ったり財務モデルを組んだりみたいな細かいことはしていない。正直今建てた計画がアフリカに行ってから100%うまく行くとは思えないし、おそらくこちらで立てた計画の10%も当たればいい方だと思う。それよりも、向こうに行って手持ち無沙汰にならないように、考えられるだけの事業アイディアを、テーマレベルでいいので大量に出しておき、現地ではそれらの実現可能性について一つずつ検証していく形式にしようと考えている。そこで立てている目標が100この事業アイディアを出すこと。今で大体50個くらい出しているのだが、直感的にもビビッときて、これは筋が良さそうでしっかり事業計画を練ってみたいと思うのが大体5,6個。つまり100個アイディアをだせば、10個くらいは筋のいい案が出せるはず。そこからさらに転換率10%で、ビビッときたもの10個の中から1つがうまく行けば上出来なのではないかと思っている次第。とは言え渡航日まで時間がないので、残り半分しっかり着実に考えていきたい。ちなみに、備忘録も兼ねてアイディア出しの手法を書いておくと、手法は大きく3つ。1つは、「農業、ヘルスケア、モビリティ」みたいな感じで領域をリストアップし、その領域で明らかにありそうな課題とその解決策(ビジネスモデル)を想像して事業案を出す方法。もう一つが、JICAのレポートや論文を読んで、データをベースに明らかに存在するだろうとわかっている課題に対して、ビジネスモデルを当てて事業案にするパターン。最後が、すでに参入しているスタートアップのビジネスモデルを理解して、同じモデルを他の領域で応用できないか想定してみるパターン。こんな感じで現時点で50個くらいをやっと捻り出した。あと半分、必ずやる。

読書

今週買った本は以下。

  • 君の行動に愛はあるか?
  • サステナブル・キャピタリズム 資本主義の「先」を見る
  • 踏み出す一歩は小さくていい: 就活60社”全落ち”が、ケニアでアパレルブランドをはじめた理由
  • 歩き続ければ、大丈夫。
  • 平等についての小さな歴史
  • プロテスタンティズムの 倫理と資本主義の精神

本はとにかくたくさん読む方だけど、今週はかなり購入数が多かった。といっても、全て一気に読み切れるわけでもないので、直感的にその時その時に読みたい本をつまみ食いしながら楽しんでいくスタイルでいつも読んでいる。特に上記の前半のものはアフリカで事業をやっていく上での先人の方々の本なので、渡航前の自分にとってはかなり入りやすくすらすらと読むことができた。ただ、具体的なストーリー形式の本ばかり読んでいると、ちょっと抽象度の高い本を読んで頭をクリアに整理したくなるので、トマ・ピケティとマックスウェーバーを購入したが、これはかなりいい。とくにトマ・ピケティは文章が非常に読みやすか書かれていて、内容は経済学の専門的なものだが、スッキリした思考で読むことができる。アフリカに行くにあたってかなり移動時間が必要になる予定なので、その際のお供にしたいと思う。

おまけ|優秀から異質へ

この動画をみてはっと気づきがあったので、備忘録として残しておきたい。

動画の冒頭で、経済学者の成田悠輔さんが、「これからの世界は競争という概念が変わる」のではないか」という持論を述べられている。この持論が私にはかなりしっくりきたを競争が変わるとはどういうことか。成田さん曰く、これまではどちらが上かしたか?どちらが大きいか?どちらが早いか?などの優劣で競争を行ってきたとのこと。例で言えば試験の点数や、収入、会社の時価総額や売上で競争をしてきたことが当てはまる。一方でこのような比較(競争)をしてきたのは、物事を判断するための材料つまりデータが乏しかったがために、何かわかりやすい軸を作って比較をするのが便利であったからという。確かに試験の点数や、時価総額などは定量的に比較ができる。それゆえに、優劣をつけて競争をするような構造が生まれていた。しかし、今は、個々人や企業などあらゆる個別のものに対して、豊富なデータをさまざまな観点から集めることが容易になっている。このような状況では、これまでのように何か一つの軸を決めて比較をすることにメリットはあまりなく、むしろさまざまなデータを複合的に捉えて、その個を表現していくことが合理的になってくるという。成田さんの言葉を借りれば、いかに優れるかよりも、どれだけ「変に踊れるか?」みたいな、全く違う競争の仕方が生まれるのではないかという。この指摘は個人的には非常に納得度が高い。これは、優秀さではなく異質さ、つまり人より優れているか?ではなく、人とどれだけ異なっているか?(オリジナルでありユニークであるか?)が重要になってくるということだとおもう。ここからは私の個人的な感覚や価値観の話になってしまうが、個人的には「とてつもなく大きな時価総額の企業を作っている」人よりも、「会社経営をしながら、アート活動もして、大学院でPhDとりながら興味のある分野で論文を書き、ウルトラマラソンも走っちゃっている」みたいな人の方が圧倒的に魅力を感じる。これでもまだ、今の時代で優れているというものの掛け合わせの人であるので、優秀さという軸から抜けきっていないのかもしれなくて、もっというと「めちゃくちゃマニアックなアニメの生粋のオタクで、熱帯林の民族と暮らしながら、百人一首を毎日やって、Xで1時間毎にポストしている」みたいな人が、真の意味で異質さを高く表現しているのかもしれない。(書いてみて思ったけど、こんな人も間違いなく魅力的だ。)つまり、人と同じ軸で優秀さを競うのは辞めにひて、自分のオリジナルでユニークな面を存分に開放して、人目を気にせず突き詰めていくことがとても筋がいいと思う。

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