Weekly Review (2025年2月2日)

1週間のレビュー。今週は「会社設立、読書、事業」。

会社設立

今週、2025年1月31日に法人の登記手続きを行なった。受理されれば会社設立となる。昨年末から準備を始め、諸々の事情でかなり時間がかかってしまったが、なんとかここまで辿り着けた。とは言っても、まだ形式上のスタートラインにやっとたった程度で、実態自体はスタートラインにすら立てていないので、これからゴリゴリ動かして形を作っていかなくてはいけない。

そもそも今回会社設立した背景としては、間も無くアフリカに行き、現地で事業展開をしていく予定のため、色々考えた上で日本で法人を作っておいた方が都合が良かったから。それが故に、事業自体はまだ構想段階で今後展開予定のため、あくまで形式的に法人が出来上がっているにすぎない。今後、その実態を作っていくことは間違いないが、登記が終わったからといって一安心している暇はなく、これまで登記作業に欠けていたリソースを全て事業を作っていく側に投下してもっとスピードアップしていく。

ちなみにやってみて分かったことは、会社の登記はかなり手間がかかるということと、会社を作りながら、「この会社を潰してはいけない、大きく立派な会社にしたい、会社を通してビジョンを形にしていきたい」という、使命感みたいなのが自然と湧き上がってきたこと。特に後者は、自然と生まれてきたが故に意外だったが、かなりいいきっかけと刺激になった。

読書

最近は少しhow-to系のビジネス本をサッと読むことが多くなっていたので、週末に時間を取ってもう少し抽象度の高い本に手を伸ばしてみた。これが功を奏した。個人的な確信として、本を読むときは直感に従ってその時に惹かれる本、読みたい本を読むのが一番効果的だと思っている。

今回は『ユダヤ人大富豪の教え』という本を読んだ。これはジャンルで言うと自己啓発本に入ると思う。自己啓発本は大学1, 2年生くらいの時に読み漁って刺激を受けていたけど、だんだん書いてあることがほとんど似ていたので、最近はすっかり読まなくなっていた。今回はあるPodcastでこの本がおすすめされていたところ、ビビッときたのでポチって久しぶりに読んでみたら、かなり良かった。自己啓発本に対する批判としては、「本質的ではあるけどが、それを読んだからと言って具体的な何かができるわけじゃない」という、抽象度の高さに対する批判が多い。ただ逆に言えば抽象度が高い故に、非常に本質的な部分をついているとも言えて、そこが自己啓発本の価値だと思う。

この本でもまさにそうで、ここ1,2年で尊敬している方の言葉に共通していた概念や思考が綺麗に体系化されてまとまっていた。時間をかけて自分の血肉にしてきたものが綺麗に整理されて、改めて理解できた感覚になった。多分この本を大学1,2年生の頃に読んでいたら、それはそれですごく刺激になっていたと思うが、今このタイミングでこの本に出会えたからこそ得られた価値も間違いなくあったと確信している。アフリカで、そして自分の法人を持ってチャレンジしていくこのタイミングで改めて自分がいいと思える哲学を確認できたことはとてもいい機会だった。

もう一つ。自己啓発本は本屋に行けば無数にあり玉石混合だが、その中でもこの本は非常に良いと感じるものがいくつかある。そして大事なのがそれらに書かれていることはやはり大なり小なりかなり似通っていて、言葉が違えどほとんど同じことを言っている。つまり、この共通項になってくるものはどう考えても人生において重要であり、これらを理解するだけではなく自分の人生にちゃんと反映、実行していけるか否かが一番重要なのだと思う。やるべきはこの読書を満足感だけではなく、自分の行動変容に着実に繋げておくこと。

事業

前述の通り、法人設立はしているが事業自体はこれからまさに作っていく段階。とはいえは、事業づくりが1日でも遅れることが致命的になっていくので、今週から事業作りに取り掛かり始めた。

もともと昨年末頃は、アフリカでまずは検証をして、行けそうな事業モデルが確信できたら日本で資金調達を行い、約1年後くらいから事業を回していこうと考えていた。ただ、いろいろな側面を考えてみて、目下まず作れる事業をスモールスタートで動かしていき、キャッシュのエンジンを作っていくことが必須かつ急務であると感じたため、事業構築を開始した。将来的にこの事業のみで行うことは考えていないが、キャッシュを産むための重要な事業、あるいは将来的なメイン事業を立ち上げていく際の起爆剤や土台となる事業になるとみているので、ゴリっとアクセルを踏んで立ち上げる。今は力の入れ時。

もう一つ、この関連で一つ今感じていることをメモ書きしておきたい。エクイティでの資金調達を行うか株は100%自分で持つかという論点について。昨年末頃は、エクイティでの調達を1前提とした計画を立てていた。が、今は後者の100%の株を自分で持つ形式がいいと感じている。理由ばざっくりと「①組織の哲学を大事にできる、②資本の拡大だけを優先するステークホルダーの意志に左右されない、③会社のスケールに対が自己を侵害しない(会社のスケールを優先した”望まない”自己犠牲が起きない)」という点。①はパタゴニア創業者の本を読んで、自己資本だけでやっている理由の一つとして会社の哲学や風土を重視するためと書かれておりここにかなり共感した。②③については、今回読んだ前述の本も含めて「資本主義で事を為すと同時に、個人の人生・哲学を実現する」という点も重視したいと感じたため。このテーマについては今後も検討の余地があるが今の感覚は今回書いた通り。今後実際に事業をつくり法人と自分自身を成長させながら、最適な形を選択していきたい。

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