経営学者 楠木建さんの、「微分より積分」という考え方がとても興味深い。
楠木さんは仕事をしていく上での「人気」と「信用」という2者に対しての考え方を、この微分と積分という概念を使って説明されている。
楠木さんの主張をざっくりまとめると以下のようになる。
- 人気:近似した2時点での変化率の大きさ(微分)
- 例)YouTubeで動画の再生数を増加させる
- 例)YouTubeで動画の再生数を増加させる
- 信用:ある時間軸の中での面積の大きさ(積分)
- 例)人が受け入れてくれる、自分の商品を買ってくれる、YouTubeの動画を見ようと思ってくれる
そして楠木さん曰く、
- 人は基本的に微分値を大きくしようと動いてしまうもの
- 一方で「微分値を大きくしようとすればするほど、積分値は小さくなる」
とのこと。
例えば、「自分を過大に大きく見せようする、約束できないことをできるという、注目されそうなこと(流行)をやる」といったことは、全てこの瞬間的な増加率を求める微分的な考え方になる(多くの人がついやってしまいがちなことだと思う)。
一方で、このような微分的行動をとると、「独自性がなくなる、信用を失う」という結果に繋がるのは明白で、これは積分値を毀損しているということになる。
無論、この考え方に立てば、仕事において大事なのは人気ではなく、信用だということは明確だ。
つまり、微分値と積分値はトレードオフの関係にあり、重要なのは積分値であるが、どうしても微分値に気を取られてしまうのが、我々がよく陥ってしまうケースということだ。
自分の経験を振り返っても、明らかに信用が仕事において、そして人生において極めて重要であることは明らかだ。
この微分と積分の考えを念頭に置き、たとえ瞬間的には、微分値がマイナスになっていても、積分値を積み上げていくことに焦点を当てて日々歩んでいきたい。