【アフリカ起業日記】やってみよう (2025年4月30日)

今の雑感をざっと書き留めておきたい。実はウガンダに来てから、自分が取り組んでいこうと思える事業ドメインが見つかった。しかも意外と早々に見つかっていた。ウガンダに来て最初の1~2週で、とある方からその事業案に関してのお話を伺い、直感的にビビッときた。ソリューションの内容が面白いだけでなく、自分が重視している社会課題に対して多面的にアプローチできるため、正直、話を聞いた瞬間は「これで行こう」と直感していた。ただ、そこからが長かった。直感的にいいなと思ったため、さっそくいろいろ情報をあつめ、すでに同じ事業をやっている先行者の現場をみにいってみた。解像度があがり、「まずはだいたいこれくらいの内容でやっていくのが良さそうだな」という算段もつき始めた。するとふと、「本当にこの領域でいいのか?実は自分がもっとやりたいことが他にあるんじゃないか?」と不安になってしまった。そこから、その事業案は頭の片隅に置きつつ、他の事業案をいくつかリサーチして見たりしていた。その中で、これも面白いなと思えるものがいくつかみつかったが、なかなか決め切ることもできず。もう少し検証してみるために、このまま予定通りルワンダやガーナまで足を運んでみようかな、なんて思っていた。そんな時、いつもお世話になっている起業家の大先輩の方にふと現状を相談する機会をいただいた。そこでハッと目が覚めた。自分が気になっている事業案を相談したところ、「いいね!面白い!それだ、それで行こう!」と思いっきり背中を押していただいた。自分もこれまで集めた情報をまとめて話しながら、なんだかだんだんすごく可能性があるような気がしてきた。そこで気づいたのは、無数にある選択肢から一つに絞らなくてもいいのではないかということ。面白いなと思ったものはとりあえずやって見て、うまくいったら万歳、もしうまくいかなかったらそっからまた次を探せばいい。ベストを見つけようと探し続けなくてもいい、何か面白そうだと思ったなら一旦やってみるのが一番だということ。そ尊敬しているボーダレスジャパンの田口さんもご著書の中でも以下の通り「Better than Better」という同じようなことを本に書かれている。

何かないか、といつまでもベスト探しをしていてもしょうがないので、いったん現時点で自分が関心のあること、やってみたいこと、自分でもできると思うこと、何でもいいので思いつく選択肢をテーブルの上に並べてみてください。それはすべて、ベストとは言えない選択肢です、でもまったく無しでもない。つまり現時点で考えられる「ベターな選択肢」ということです。  このベターな選択肢の中から、最もベターな選択肢を一つ選んで、まずはそれをやってみる。僕はこれを「Better than Better」と呼んでいて、大切にしている歩み方の一つです。

(中略)

また、自分の人生をどのテーマに捧げるのか、一つに決める必要もまったくありません。一つに決めようとするから、先に進めなくなるのです。僕自身は挑戦したい社会問題がたくさんあるので、一つに制限されるのはまっぴらごめんです。

また、最近見ている「チ。-地球の運動について-」というとっても素敵なアニメにも、以下のような名言があった。

不正解は無意味を意味しない。

これはかなり沁みる。やってみること自体に意味がある。やってみてその結果がわかっただけで意味がある。だからベスト探しをしていて何もしないより、もし面白そうだなと思った選択肢が出たのであれば、そこでまずバットを振ってみようと思った。先輩起業家の方とお話をしてそう思い始めた矢先に、たまたま同じ事業を拡大志向で進めている現地の方にゲストハウスで出会い、昨日、彼の事業現場を見学させてもらった。このまま、まずはやれるところまでやってみようと思う。その先にきっと何か答えがあるはずであり、それは必ず意味あるもの。そう信じていこう。

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