必要なものは、ちゃんと手に入れていかなければいけないが、余分なものに意識を奪われて、志を無碍にしないこと。

「少年よ大志を抱け。」

この言葉をとても大切にしてきたつもりだった。
だけど、ここ最近は意図せず、この言葉とは真逆の方向へと意識が働いてしまっていた。

小さいけど成果になったと思っていたものを手放したこと。
とりあえず目先のことを全力でやってみるけど、時間が経っても目に見える成果にまだまだつながらないこと。

そんな現実から不安と恐怖心に駆られて、気がつけば、できるだけ安全な方に舵を入ろうとし続けていた。
安全な道を見つけては、その中でもさらに安全な道を探し、
誰かに「そこには安全な道はないよ」とか「その道はいずれ危ないよ」と言われると、
また怖くなって、怯えて、悩んで、塞ぎ込んでしまいそうだった。



悩ましい日々は往々にして訪れる。
ただ、そんな日々もずっと続くわけではないことを、最近は自分の経験を通して学ぶようになった。

今回も、きっと何か解決の糸口が見えるはずだと心のどこかで思いながら過ごしていた。
何かの風の吹き回しで、ふと、とても尊敬している起業家の方の情報をキャッチアップしてみた。
これが功を奏してくれた。

今の自分はいかに小さく、面白くない、しょうもない選択をしようとしているのかを気付かされた。

そんな安全な道を選ぶために、挑戦を始めたのだろか。いや違うはずだ。
自分がやりたかったことは何だっただろうか。
何をすることが、悔いのない人生と自分は呼ぶことができるのだろうか。

一つ一つ考え直してみると、頭がちゃんとクリアになっていく。


先行きが不透明な状況に置かれると、どうしても、失敗を恐れて、安全な道を選択したくなる。
ただ、それは安全な道かもしれないけど、自分が誇れる道ではないかもしれない。

自分の誇れる道を歩み続けるには、志が重要になる。
志を大切に、常に道標にしていきたい。


※以前に志について書いた時のもの。

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※自分のための、やりたいことの備忘録

この領域で人生通してやりたい、という領域は定まってはいない。
ただ、教育とか、途上国とか、環境系などにはやっぱり関心があるしアンテナは反応する。

その上で、いますぐに、何か領域を決めて全ベットしなくてもいいと思っている。
まずは、自分の目も前にある複数の道の中で、いつかそこにつながるであろう道から、納得できるものを選んで歩き続ける。
そこで全力でやっていれば、きっと意味はついてくるし、結果もついてくる。

その結果を提げて、数年後、自分がここだという領域で、仕組みを、構造を、世界を変える挑戦をしよう。
そんな大志を抱き続けよう。

常に道なかば。
目の前の損得や名誉などに惑わされないこと。

必要なものは、ちゃんと手に入れていかなければいけないが、余分なものに意識を奪われて、志を無碍にしないこと。

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