【アフリカ起業日記】避けてきた道 (2025年2月28日)

ケニアに来てから、これまでずっと自分の抱えてきた弱さや克服すべき壁がより一層明確になって自分の前に現れている気がする。これは多分、日本ほど複雑に仕組み化され、過剰といってもいいほど整っている社会や人間関係の中から外に出て、よりシンプルな世界になったからこそ、物事がよりわかりやすく認識できるからだと思う。これまでの日記にも書いたように、自分は環境の変化に弱いし、臆病ですぐ不安と怖さを感じてしまう。ある意味では強みと捉えられるとも思っているが、弱点として作用してこないように、自分自身に向き合っていかなくてはいけない。そしてもう一つ、明らかに今までも気づいていて、それでも気づいていないふりをして逃げてきた壁が「泥臭く、人間臭く行動すること」。例えば、日本で起業するにしても、取引先を一個ずつ飛び込み営業で開拓するみたいなこと。この泥臭いし、人間臭いし、あまりカッコ良くはないけど、絶対に大事な行動に対して、心のどこかでブレーキをかけて避けてきたのが自分のこれまでの課題。なんとか回避して綺麗にカッコよくできないかな、みたいな甘い願望に一縷の望みを託して、ずっと避けてきた。でも今これが一番重要であると、このケニアに来て改めて面と向かって教えられている。ケニアで事業をやるとなれば、もちろん地盤・看板・鞄は一つもない。コネもなければ、土地勘もない、もちろん莫大なお金もない。この何もないところから何かを作り出すことができるのはたった一つ、「泥臭く、人間臭く行動すること」。これが結局ここでも大事で、当然逃げることはできない。逆に泥臭く、人間臭く動いていれば、何かを生み出すことができる可能性があると捉えることもできるのかもしれない。結局起業の全てはここに集結する。何か商品を作って売りたいなら、同じような商品を道端で売っている人に声をかけて、どこで仕入れたのかをきく。仕入れ先に会いに行って、誰が作ったのかをきく。製造者に会いにいけば、自分が作りたいものを発注できる、、、かもしれない。この行動無くして、可能性は0。逃げてきたことが結局は避けては通れないことであり、最も大事なことだった。ここにきてようやく、そう気づくことができた。もう逃げていたらだめだ。とにかくやってみよう。別にそんな行動したところで、失うものなんてない。治安面だけ気をつけつつ、とにかくたくさん行動する。明日早速行ってくる。

明日も、ポレポレ前進しよう。

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